人狼物語−薔薇の下国

329 絶海島奇譚


准尉 ゾフィヤ

[窓の桟に掛けた手を見ると、爪先の色の濃さが、先よりも濃くなっているように感じる。場所によっては、血の塊の様に。風呂に入ったせいかと、反対の手で爪を撫でた。]

[倒れるように寝台の中に潜り込む。薄く固いベッドだが、横たわること、シーツの冷たさが心地よく、胎児の様に丸まった。浅い呼吸が漏れる。何故だかこのまま、目を瞑ってもいい気がした。眼の奥の闇に、その向こうに、身を委ねてもいい気がした。]

(215) 2015/04/27(Mon) 02:02:31

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