…… …かでぃは確かに、
ここぞという時に少し踏ん切りが付き難いところがあるように思う。
それはきっと優しさゆえだけど、同時にあの子の弱みなのかもしれない。
……そして …俺は君のことを――…
んん、ええと、立場上余り詳しくは伝えられなくて
もどかしいんだけど、そうだ なあ…
[言葉を捜すように中空を見詰め、暫し。
個人的な認識であることを前置いて唇を開く。]
『大地』なんだなって、今、強く感じてる。
何を当たり前のことをって思うかも知れないけど、
当たり前でない人間にとっては、これってかなりの驚きなんだよ。