[もう一人の声は。 図書館で顔なじみの司書>>210のもの。 自身の持っている医学書だけでは調べきれない事を調べる為に幾度も通っている。 声は出さず、軽く手を上げる挨拶れば、答えは返ってきた。 カタリナの名前でなかった、まずそれに安堵はするも。]あの子、か……。[視力の弱い彼女を、子供の頃から父が見ていた。 1年前男がこの村に戻った時も、困ったことがあれば気軽に声を掛けて、と挨拶周りの際に言ってはいたものの。 視力が弱くとも、彼女は十分自立しているように見えた。]そう、か……。