人狼物語−薔薇の下国

381 四君子繚乱


柊の護花 コンスタンツェ

― 凍柊の領域―

 ぃ、ぎ……ッ、

[鋭い杭の様な幾つもの氷塊が内側から心臓を穿つよう生えた。
 不可思議にも裂傷が出来たり、血こそ流れ無いものの、激痛が走っている事に相違ない。
 ビキリ、ビキリ、と成長した氷の牙は、胸部・背側の別無く、抉る様に侵食を進め、末端は礫の様な氷の結晶となりながら全身に広がってゆく。
 神経系の通っている頚椎を這い登り/這い降り、蜘蛛の巣の様に全方向へと奔ってゆく。
 其れは内側から食われる如き有様でもあったか。*]

(215) 2015/10/04(Sun) 14:20:07

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