―西の砂浜 ディーターが眠りに落ちる少し前―[彼は暗闇の中、一人横になっている]………ったく、しかし………が………だとはね……[普段の口調とはまた少し違う、淡々とした冷たい独り言を夜に溶かす。]………しかし…………………ありゃ一体、どういう………?[慣れた手つきでナイフを弄びながら。]………あの覚悟が……………に向いてるってんなら………[視線は中空に投げたままで]………いっそ教えるも………悪くねえ、か…………[意味があるのか無いのか解らない独り言……**]