[フランツが紅茶を淹れてくれるを待つ間に、それぞれの会話を聴くとはなしに耳にする。フランツがディルドレに向けた軍服を着る理由は、先ほど聴いたので直ぐに意識は他の所に飛ぶ。
その過程で、ふっと、何かに気が付いて、その気が付いた元を確かめる]
あー……。
[意識が向かった先は、現れた神父。
かしっと頭を掻いたのは、彼の発した一瞬の険に気が付いたからだ。
とはいえ、こちらはそのような感情を向けられるのは慣れている。
あちらに向ける感情は、あまり接点がないが故に、職業的にあまり得意ではない位なもので、喧嘩を吹っ掛けるには色々足りてなかった]