>>72[見つめる視線にそっと微笑で返し。 疑うのか、と。悪戯めいた口調でからかいながら肩を竦めてみせた。] 無論。 離してもらっては困る。 逃げるものは追いたくなる性分でね、 [抱きついてくる少女の額にそっとくちづけながら、手を取って。 左手の薬指、約束の指に唇を落とす] 君の指に――しるしを贈ろう、受け取ってくれるね? [戯言めいた、約束を一つ。*]