……実はね。僕にもよくわからないんだ。
[ 自分が闇の淵に居るのだか、
それとも、闇の最中を彷徨っているのだか、
もう、入口も見えない闇の底に這い蹲っているのか。 ]
[ 真っ直ぐに見つめる空色を見つめ返して、
酷く曖昧な語調で、ぽつり、と零した。 ]
わかる時が、もしもやってきたら、…その時
……君の質問には、答えることにするよ。
[ 彼女の中に"闇"があるならば、>>177
考古学者の中にも黒々とした闇は広がっている。
けれど、それを話すときにはいよいよもって、
彼女との関係がそのままで居られないことは理解していたから。 ]
[ …愚かしい心は矢張り、彼女に真実を伝えようとはしなかった。* ]