[戦場の中央。橋の前は混戦を深めている。その混戦の中、歩兵らにもっとも恐怖を撒き散らしているのは銀灰の将だ。白刃の閃きに正面から打ち合える者はなく、やがて、彼の周囲には僅か空白が出来つつあった。] 良いか。 我らが目指すは、あの陣の突破とする。 ───皆、盾を構えよ。抜刀せずとも良い。