[その側に近づくと、涼やかな風が吹き抜けて。気持ちよさそうな声を上げた彼女が、こちらを見て顔を緩めたのを見れば大事は無さそうなと安堵する]そりゃそうだ。あれだけの大立ち回りを演じたんだものね。まぁ、疲れただけなら良かったよ。少し休んで、まだ辛いようなら薬湯を作ろうか。[ユーリエからの答えにそう返しながら、薬湯は皆にも必要かなと思考に意識が逸れる。ふと見れば、彼女が身体を起こそうとしているのに気付いて]