[帰る刻限になると、グレートヒェンがもっと夜遅くまでおしゃべりしたいといった。 カサンドラがおねえさんだったらよかったのに、と。 ノトカーと結婚すればいい、なんて無邪気な案をひらめいた時には、手を振って。 ノトカーはきっと素敵なお嫁さんを連れてくるよ、とかわした。 怖かったのだ。 生き残った自分の中に芽生えた怒りが失われた時。 生きていく意味すらも失われるように思ったから]