ありがとう。
もう一つ……これは、君の考えを教えてほしいのだけど。
ヨアヒムの身体は何故、兄さんのものと様子が違ったのだろうか。
人狼が二人いるのならば、それぞれ別の者が襲った
兄さんのほうだけが酷く恨まれていた……ぼくではそれくらいしか考えられなかったのだが。
あれは食べられてもなく、ただ殺されただけじゃなかったか?
[もう一つ、自分自身の状態のせいで浮かんだ考えは
あの時馬鹿らしいと切り捨てたまま、彼と話すときも思い出すことすらなかった。]
そろそろ行こうか。
……時間が来る前に皆のところに行かなきゃね。
[話が終わった頃合いで立ち上がる。
振り向き、彼も続くだろうと待っていた。
彼がこれからどうするのかに限らず
腰を上げたところに近寄って、囁くように]