そうだな、まだだ……
[ このまま帰れ、と言いたかった。エドルファスが倒れたなら、地に膝をついたなら、これで終わりにしようと、口にしたかった。そのために、ただ剣を構えたまま、斬り掛からずに待ち続けていたのだ。けれど…… ]
エディ………それが、君の願いなら。
[ 守るために強くなりたい、と、彼は言った。まさに今、その願いに命の全てをかけて、ここに在るのだと、理屈ではなく、そう感じた ]
(俺が......受け止める!)
[ 気合いの雄叫びと共に、紅い命を散らしながら、平原の疾風が宙に舞う ]
うおおおおっ!!
[ 頭上高く、真っ向振り下ろされるその剣を、差し上げた盾で受け止めながら、渾身の力で自らの剣を、エドルファスの左胸.........心臓に向けて、突き上げ ]