なあ、ベルフィ。
お前がもし本当のベルフィなら、ジュードに伝えておくれ。
いるなら顔を見せに来るようにって…、…いや。
大人しくしておいでというのが正しいかなあ。
[言葉は最後、鳥相手にまで微かに苦い響きが混じった。
彼は異国の者。
今すぐ、この国から逃げろとまでは流石にまだ言わないが。
先を未だ見通せずにある現状、うろついてて巻き込まれたらかなわないだろうにとも思う…或いは。]
……な?
[頼めば、賢い鳥は何を思ったか。
腕を軽く振れば、白雪は再び天空へと舞い上がる。
地面に白雪の欠片が落ちてた。それを拾って、ウェルシュは一度くるりと指の間に*回した*]