[休む前に、オーガたちへの指示だけは出しておかねばなるまい──と考えていたところに、テオドールの冷たい笑みが見えた。>>160「おかしな動きをするようなら」?ある種あこぎな商売を活計の道としているファミルの動きがおかしなものでなかったことがあるだろうか。どこにだって出没するし、愛想笑いひとつだって充分に怪しい。 要するに、切り捨て宣言だと思った。 否、むしろ、贄を捧げるようですらあると感じた。] ──…、[魔王の闇は深い。*]