[「俺を、助けて欲しいと、そう言おうと思ってた」と剣の柄に手をかけたままで言ってのけた男は、その申し出を後回しにして、胸に手を当てて一礼する。その唇から出たのは、丁重な礼の言葉だった。>>199] …、 ハ! 今のはよかったな。 不意を打たれたぞ。