[勇者らを目前にして退くは屈辱なれど、今は頭を切り換えた。 己の目的は主の大望を果たすことであって、勇者らの斬滅ではないと言い聞かせ。 先ずはイースの隣へと長躯を着地させて視線を配り。] 見たことのない力だ。 聖なるものでも、邪なるものでもない……。[己の主君を視線で追い、気配を手繰る。 先の攻撃で一瞬見失ったが、あの程度で主が創を作るなど考えもせず。]