[訝しげなゾフィヤの表情>>205に二、三回瞬きをして。彼女が懸念しているだろうことを察すれば、真面目な人間の思考とは面白いものだなと思いながら口の端だけで笑い]
やることは明確、ですか。なんでも白黒ハッキリってのが好きそうですよね、貴女方は。
俺は…たまにはグレーも良いと思いますが。
曖昧な中にも浪漫はあると思いますから。
まあ、締め切りだけはグレーじゃ済まされないのが困り物ですが。
ええ。昔からの趣味で。
そのグレーの中に浪漫を見いだすのが俺の趣味であり、仕事です。
[抽象的なこの物言いで彼女に自分の仕事内容がきちんと伝わるかはわからなかったが、頷きながらそう答えて。]
はい、ゆっくりと、ですね。
大人しくしていますから、そう心配しないでください。
[微かに口角を上げながら、良い子アピールをしておく。手遅れかもしれないが、と彼女が去るのを眺めながら苦い顔をした。]
せいぜい他の軍人の前では大人しいふりをしとくか。
…ゾフィヤ准尉が告げ口しない限りは誤魔化せるだろう。
[そう言いながらも、嫌な予感はしていたという。>>211]