─ 戦場 ─[こちらの名乗りに又従姉が何を思った>>210かは気づく余裕も無く。炎を巻き込んだ風をそのまま緋色に向けた。距離を取れるようなら、とは思ったが下手に逃げる素振りを見せれば背後の兵も黙ってはいないだろうと堪え]……っ[避けられた>>211のを、安堵と悔しさの入り混じった瞳で見つめる。傷つけたくない、倒さなければいけない、胸を占める二律背反が判断を鈍らせて]