あの場で何も言えなかったのは、こっちも同じさ。
駄目だね。ぼくたちは人狼を殺さなきゃいけないんだから。
どんな話がされていても、それを割ってもちゃんと言いたいことを言って知らなきゃね。
だから、ぼくにその権利があるのか分からないけれど。
……君が望むのなら、きっとそうするよ。
[赤に染まる様子を見れば、緩やかに目を細める
どこまでも変わらない人だ。見せられる全てが、素直に感じる。
階段の隣に座り、少し考えてから。]
教えてほしいこと、か。
[最初は、自分が出てからの食堂の様子を聞いた
シスターの打ち明けを聞かされれば、少し表情に苦いものが浮かぶだろうが
それは彼が何を語るか次第だろう。]