―少し前/貨物室―
[クレメンスと自分だけかと思っていた、
警備部の制服を着た男性に、声をかけてもらえば>>108
どこか見覚えのある様な気のする、迫力ある顔立ちに、
ほんの一瞬だけ、はっとしたような表情を浮かべる。]
――…っ! え、ええと、あなたは?
[もう5年以上前のこと、この船に何度か乗った、最初の時。
始めて、ル・ウルタールから地球に留学した際に、
たった一度だけ、何もかも投げ捨てて、
逃げだそうとしたことがあった。>>2:187>>2:188>>2:189.
その時に捕まった警備員に、どこか似ているような気がして>>0:270
彼の方が空色の瞳の少女を、
覚えているか否かは、分からないけれど。]