[まだ震える膝に鞭打って立ち上がると、仰向けに寝かされた少年の顔をおそるおそる覗きこむ。その穏やかな笑み>>183に、なぜか救われた気がした。]…どうか、安らかに。[疑いはしたけれど、少年を恨んでいたわけではない。農作業や配達の手伝いを頼めば、嫌な顔ひとつせず働いてくれたその少年に敬意を払っていたことは事実だ。眠る少年に、心から安寧を祈って。ふらつく足で談話室を後にした。]**