我も少し遊んでやろう。 あれだ。あの木偶がいい。[高揚のままにナールを駆けさせた魔王は、森に潜む人間どもめがけて竜翼を鋭く急降下させた。驚愕する人間たちを尻目に上空をナールは木々の上を掠め飛びながら、投石器を前脚でつかんで別の投石器に投げつける。あるいは尾を打ち振ってなぎ倒す。幾本もの矢が射かけられるが、下から飛んでくる並の矢がナールの鱗を傷つけることなどできようはずもない。] 良いぞ。 次はあれだ。[遊戯の感覚で、投石器を次々と破壊していく。]