それで、私の専門は、医学薬学への転用なのだが――宇宙は無限に広い。だから、未だ知られていない生物が宇宙には無限にいるはずで、であるからには、医療の進歩にも無限の可能性があるはずなのだよ。[語る口調には、熱が籠もったが――話が脱線したことに気がついて、小さく咳払いし]ああ、いや――そういうわけでだね。私もこれまでの自分の研究成果で、多少なり、世界に貢献したとは思っている。[まあ、一部でマッド扱いされるようなこともやらかしているのだが――それはそれとして]