[カークとベルティルデの話が終わったようならば
医務室の外へ出ようとする彼女>>177を呼び止め、]
そのまま放っといちゃ目が兎みたいになるぞ。
…気が向いたら使っとけ。
[無地のハンカチを半ば無理矢理に彼女へと渡して
医務室の前から去り行く彼女を見送ったことだろう。
使うも使わないも彼女の選択次第。
いっそ捨ててくれたって構いやしなかった。
後輩の足音が聞こえなくなった頃だっただろうか。
ダーフィトは真新しい煙草を口へ咥え直し、火を点けた。
煙の臭いは早々に医務室の中へと回っただろう。]
……それで?サロンは守れたか。船医サマ。
[やがてぽつりと尋ねれば、いるか?
と煙草の容れ物を彼の方へ差し出し、もう一言、聞いた。*]