…――だからこそだ。[――やめとけよ。そう言うマーティンの言葉には首を横に振る。万が一のことは考えない。戦いの時は、自分が殺されるビジョンを思い浮かべれば最後、命取りになるからだ。]安心して子供が生まれてこれるような世界でないと。あの辺は、条件がよかったのか、王府側の工廠を始めとした、軍の施設がいくつか存在する。いつ襲撃を受けてもおかしくはないんだ。俺は、生まれてくる子供や妻を守る為に戦う。