[Mr.セルウィンの続けた話>>193は、聞くだに恐ろしいものでした。
童謡の、森のくまさんとはわけが違います。
これはうたではなくて、現実で、大切なものを届けてくれる人なんていないようでした。]
でも、Mr.セルウィンはローレルに忠告をしてくれました。
それは確かなことのように、ローレルには思えたのです。
[血を失ったら。
――ローレルも、大変なことになってしまうのでしょうか?
怖くなって、自分の身体を抱くようにするとふるりと震えました。]
……逃げても、他にこわい人がいっぱい、いるんじゃないの?
[親切に教えてくれたMr.セルウィンに問いかけて、ちらりとタクマおじさんを見ました。]
でも、タクマおじさんはしゃべれないのです。
だから、ローレルはMr.セルウィンの方を見ました。