人狼物語−薔薇の下国

263 修学旅行試験


高殿 幸久 フェリクス

 ―――…撮るのは好きなのに、撮られるのは厭なのか。

[構えたスマートフォンに映るのは彼女の横顔。
笑気を噛みつつ、ピントを合わせ、目元へズーム。>>206]

 朝から揃ってブルーベリー色の顔をしていたが、
 相変わらず一蓮托生らしい。難儀なことだ。
 あれではどちらが犬と云うより、セットで仔犬のような。

[とうとう行方を眩ます飼い主の立場。正しくワンセット。
遠い地でクラスメイトに向けて悪態を吐き出す兄は、
不調に見えた二人を慮る事も無く、爽快な笑みを胡散臭く敷き、
悉く鹿に襲われろ。と、分かり易くも安易な呪いを掛けておいた。
神聖な寺前で全く罰当たりな男である。]

(213) 2014/10/23(Thu) 21:51:23

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