―二階個室―[上空より降り注ぐ流星の如き一撃>>197それに気づいたシメオンの声が響く。] ――大事な客人の手が、穢れる。[前に出ようとするシメオンを視線のみで制し男は左腕を掲げてそれを盾とした。腕の肉を貫き目前で剣先が止まる。] ――…は。 気配を辿るのが得意な者が居るらしいな。[己を狙った使徒の姿は個室からは見えないがダメージを負いながらも剣が描いた軌跡を追い、睨む。]