……とにかく、だ。
[両の手に刃を握り、仕掛ける期を図る]
魔物だろうがなんだろうが、そんな事はどうでもいい。
『きみと言う存在』に生きてもらわねば、俺は困るんだよ。
[それを望む、清らなる想いがあると知っているからこそ]
そんなくだらないものにいつまでも囚われているな、コンラート・フリーデル!
告死の宣を跳ね除け、死を退けた意志力、失ったとは言わせんぞ!!
[宣の後、影を手繰る。
薄墨色の蔦が複葉機の胴体部分に絡みつかんとしゅるり、と伸びた。
翼を狙えば大きく動かれる、ならば動き自体を制限するしかない。
これはこれで負担が大きいが、手段を選べるほどの余裕はない。*]