>>173
[嘗て。ヴェルナーは同じ台詞をかけられたことがあった。
『ヴェルナーはちゃんとイェンスを護ってあげるのよ。
もちろん、護るためだからといって無茶はしないでね』
「あったりめーだ! 俺はにいちゃんだからな!」
そう力強く返したやんちゃな少年は、今は見る影もない]
『その提言は受け入れられない。
当方は、マスター・フレデリカの手によって起動した対魔物用戦闘兵器。マスターの命の為ならば――』
[フレデリカにどんと腹に一発いれられて黙った]
『マスター、手甲に微損傷。
冷却の許可を』
[間を読む能力は学習されなかったようだった]