[続く悪気なさそうな問いかけに、しばし沈黙。
リーゼロッテのように非番と思うなら
そのまま触れずにいておいてほしかった話題。]
え?俺の勤務?
そら参謀さんやもん。
月火水木金金金。休みなんてあってないようなもんやで。
フェリクス王子が帰還した言うし
国の菓子で疲れ癒してもらお思て……──
[しっかり自分も食べているのだけれど。
お得意の口八丁で、答えを濁し]
………ええわ、そろそろ戻るわ。
ほな、外務長官殿はここで日干しになったったらええわ。
ほな、さいなら。
[バレる前に帰ろう。
つれなく言うと踵を返し、城へ戻ろうと。]