>>178[視線を向けられても、その硬い面は変わりなく儼乎なまま。アデルのもの問いたげな様子にも、聖女の怯えにも、気付いていなくはないのだろうが。少年少女に安堵を与える言辞は、ついぞその唇から出でることはない。] 私は魔を滅せんがために此処に在る。 それ以上でもそれ以下でもない。[分かりきったことを言わせるなと言いたげな眼差し、端的に答えた。]