― 友と佇む ―
[言葉を詰まらせるリエヴル、その表情が何よりもの答えのような気がして、穏やかに微笑んだ。
――遠回りをしてしまった。
はっきりとリエヴルを"好きだ"と感じた瞬間も、あったかもしれないけれど… その想いは嫉妬心や独占欲、懐疑心の中に埋もれてしまった。
リエヴルを、そしてディークを傷付けてしまった時もあっただろう。
けれど今、こうして互いに顔を合わせられるだけの絆は存在し、
これからもそれを大事にしたいと、そう感じる心が確かに芽吹いていた。]
……他に、浮かばないからそれで良いんだ。
多くに影響を与えられるものかは解らないが。