[薬剤は誰かにかかったのだろうか。せめて特務少佐でなければいい。>>208怯む事なく進めと号令を掛ける大尉の声が聞こえ、>>210そして自分の声に返ってくる言葉。]――…っ。[男は先行した彼らを追って階段を駆け上がる。後で必ず静かなところへ運びます、と心の中で副長に声を掛けて。]