人狼物語−薔薇の下国

144 クルースニク、襲来!


純血種 アプサラス

[部屋の片隅に退き、凝らす瞳は、剣戟の隙間を見定めるべく。
シメオンの振るう戦斧が、迎撃した男の大剣を弾き、男が態勢を整える僅かな間>>94]


 ――…、……

[口内で短く呪を唱えると、足元の血溜まりから、赤黒い影が一瞬で細く静かに滑る。
シメオンの脚に、仄かにひやりと纏わりつき、そうして直ぐに解けた。
主の許へと帰る影は、血の呪を吸い上げ、幾分か濃さを増し]

[血親の感知できない所に行けぬよう、彼自身を害する事ができぬよう、重ねて封じていた呪縛。
魔として生きる道、人間を生かす道、或いは、共に果てる道を自ら選び取るならそれも良い。

ギィと、アレクシスと、ジークムントと。
同族と対する彼を見て、囲った己の掌から、解き放つ頃合いだとは感じていた]

(212) 2014/02/22(Sat) 20:07:34

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