人狼物語−薔薇の下国

497 堕天の服従試験


蒼眼の天使 カレル


[ 言葉通りぽっかりと浮かぶ古城以外に
 建築物が見当たらない土地>>201
 それはかつて祝福を与えた大地とは裏腹に
 吹き抜ける風ばかりが頬に吹き荒ぶような
 淋しさをこの身に浮かばせた。 ]

  ……そうだね。
  ぼくが天から覗いたり、地上で触れた
  営みとは、少し違う。

  ぼくの知るあの場所は、
  争いばかりを繰り返す愚か者の集まりでもあったけれど、
  そこには束の間の笑顔や喜びも溢れていた。

[ 一度そこで唇を結んだ。
 おざなりに伸ばした手は彼の頭上の伸びる。 ]

  でもきっと、それも変わる。
  あなた一人の営みではもうないから。

[ 慰めるとはまた異なった。
 ただ単に触れたくなっただけだった。
 解けた唇が描く弧は何処までもまろやかだった。 ]

(212) 2018/03/31(Sat) 04:58:05 (24kisouth)

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