[勢い込んで図書館への同行をお願いすると、クララは気圧された様子を見せた>>165]
“人狼”事件について知りたいんだ!
そういう本、図書館にあるでしょ?
[構わずに、説明にならない言葉を言い足す。
状況が理解できないであろうクララへの救いの手は、側にいたオットーが出した>>172
そんな彼を、キッと睨み据える]
兄ちゃんは、本当に人狼の仕業だって思ってんのかよ……!
皆で怪しい人間をショケイしましょうだなんて、そんなのおかしいだろ!
[ペーターはゲルトの遺体がどんな有様だったのか、直視はしていない。
だから、人狼が出た、という言葉を未だ全面的に信用しきれていなかった。
それは、処刑に反対する理由のひとつでもある。
これが人狼事件だという実感がわかない]