─ コリルス詰所 ─
…あ、ごめん。
何でもない。
でもどうしようね、あんまり霧が濃くなるようだったら周辺の見回りにでも出ようか。
[急に黙ったのを怪訝に思われ、どうしたと問われたのに慌てて頭を振る。
生家が海精側である以上、生家と繋がりある家もまず海精側と思って間違いは無いだろう。
もしかしたら、自分を知る人がいるかもしれない。
そんな不安で思わず固まってしまったが、考えすぎだと思い直して。
仮にいたとしても、戦うに躊躇う事も無いしと話の続きに戻った]
[まさか、自分にとって大切な二人が戦場に来ているなんて思いもしていないから**]