人狼物語−薔薇の下国

68 Es2nd― 緋の世界に滲む月 ―


舞踊家 ソマリ

― それから ―

[籠の中の鳥は教養と躾を受け、舞踊の芸をも伸ばされた。
殆どは主人の為に舞うことを強要されたが、
気まぐれに表へ連れていかれる事もあった。

ある日のこと、親睦のある伯爵家に同行させられた。
彼らの談笑の前で、仕込まれた舞踊を披露することに。

時折その家には同行させられ、
屋敷内で伯爵の家族と通りすがる事もあったか。
物憂げに通路の窓辺に佇む屋敷の次男坊を見て、足を留める。
視線に気づいた彼に、流れる髪はそのままに一礼をし柔らかく笑った*]

(212) 2013/09/29(Sun) 13:33:18

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