……
しかしあの日から3年後の秋祭り
彼女の姿を見つけて胸の高鳴りを感じたのも束の間
側を歩く高身長美男子が目に留まった
私は湧き上がる殺意を抑えて落胆のうちに帰途についた
それ以降女への興味はなくひたすら勉学に励み
法学部に行き弁護士になったのだ。
あれからもう10余年…
私は何かが起こると感じ再び祭りに戻ってきたのだ
私の心が恋というものを覚えたのも秋祭り
その心を萎れる薔薇のように踏みにじったのも秋祭り
そしてその秋祭りが私のの心を再び呼び覚ます
私の心を騒ぎ立てるこの不思議な予感は何だろう。
それはこれから明らかになっていくのであった。 ]