[こっそりと耳に届いたその彼の名前。そして、彼がたどたどしく呟いた自分の名前>>182まさか本当に教えてくれると思わなかった。その名前を漏らして、他の人……主に聞かれたくない気がして、口の中で復唱するようにして留める] 綺麗な響きな名前だな。 褥で囁く名前は間違えないから安心しろ。[そんな風に冗談に紛らわせて。翼の間から見えた顔はもう泣いていない。どこか安心を覚えていたが、彼は思いがけないことを言い出した。>>184]