― 朝・宿の駐車場 ―
[ 宿の前でゾフィヤと別れ、駐車場へ回って自分の車を探す。
30年以上昔の車だが、探してようやく手に入れたものだ。掃除もメンテナンスも苦にならない。
ジョギングウェアのまま車内を掃除しようとして、忘れ物に気付いた。]
バッグ? ……女性物かな。
[ 明らかにディーターの持ち物ではない。
となれば、持ち主はカサンドラ。
昨夜のどさくさで、忘れて集会所へ入ってしまったのだろう。>>176]
渡しに行こうか。
…いや、先に腹ごしらえだな…。
[ 急いで掃除を終え、昔ながらのキーでドアをロックする。
最後にアラームの鳴るカーセキュリティを装着し、その場を離れた。]