― 302号室 ―
[少女の唇からもたらせる言の葉。>>189]
私として、ペーターがいない世界のことは本気で半分くらいはどうでも良い気分だが、リーザの謝罪の言葉だけはどうしても受け取れない。
[思い出すのはリーザの姿が消えた日のこと。>>3:104 >>3:139
兄として弟の為に出来る限りの何かをしてあげたい。理屈じゃなくて]
君の…リーザの姿が見えなくなったとき、あいつは銀嵐の中へ薄着で探しに行こうとしていたんだ。
あんなに必死で焦っている姿を見たのは後にも先にもあれが初めてだった…。
それほどに見つけ出したかったんだよ。
卑怯な言葉だと思うけど。
…あいつの分まで生きて欲しい。なるだけ、幸福な人生を。
それで、いつ死ぬかわからないけど、死んだらペーターに文句でもお礼でも好きに言いにいけばいいさ。
[殴るのも許すよ、と表情を変えないままで言ったから少し怖かったかもしれない]