[けれど、頑なに隠してはいても、
椅子が床に擦れる音と大きな声が上がれば>>163
ダーフィトは涙すら混じったようなその声に一瞬、たじろいだ。
直後、逃がすように視線をカークの方へと動かしはしたが
目の覚めていない様子だったから、直ぐに別の場所へ向け
決まり悪く、あー…と後頭部を緩く掻く。]
…何も今すぐ殺せとは言ってない。
――…だが、今はダメでも。何時かは、な。
[椅子へ座って俯いたベルティルデへ追い打ちのように言えば
女性に優しいカークが聞いたら諌められる>>99かななどと
逃げるように逃避気味に思考した。
その気まずさを破るようにカークが意識を取り戻したので
タイミングのいいんだか悪いんだか
分からないやつと思いながら話しかけただろう。>>129]