― 朝:カレン南部・魔物野営地 ―[ 野営地が近い騎士団が、眠りから覚める頃、 野営地まで遠い魔物は、やっと眠りについていた。 しかし、テオドールは短い仮眠の後、 野営地内をひとりで歩いていた。 歩哨役の魔物が、慌ててつまみ食いしていた肉を隠すのを、 今は見ないふりをしてやる。 補充要員は今回、戦闘に出られなかった。 あまり厳しく取り締まっては、不満となろう。 ]