[煙突掃除や炭鉱で奴隷同然の生活をするくらいなら、軍に志願したほうがマシな生活が出来る。命の危険があるのは、どちらも同じ。だから、志願して軍に入った。その事を告げた時、友人のジムゾンが嫌な顔をした事を覚えている>>207。出立の前、飲み交わした時、ぽつりと漏れた本音には、淡々と、答えた] ……生きるためだ。 生きるために、マシな選択をした。 それだけさ。[誰が好き好んで人を殺しになど行くものか。それは、どこか自分に言い聞かせるようでもあった*]