[進んだ先は、薄暗闇に包まれたエントランスホール。吹き抜けになった空間の最奥には階段があり、それを登り切った先に、黒い影が見えた]「……来たか」[来訪者たちに気づいた影が進み出る。がしゃり、と冷たい金属音が響いた]「ようこそ、招かれざる客人。 ……貴様らをこの先に進ませる事はできぬ。 ……光のの如き小物を排した程度で、先へ行けるなどと思ってもらっては困るのでな」[進み出たのは、漆黒の鎧をまとった騎士さながらの姿。背に開く四枚の翼からは、強い闇の力が漂っていた]