― 上空 ―[銃弾如きで怯んでいては、告死の務めは果たせない。勿論、この場においては、それだけではないのだが、それはそれとして] …………何をいってんだか。[接近した時に聞こえた、自らを魔物と称する言葉。彼の事情の全てを把握している訳ではない。いや、むしろ細かい事はどうでもいい、という方が正しいのだが。ともあれ、そこに突っ込みを飛ばそうとしたところにかかる旋回機動。已む無く大きく翼を羽ばたかせ、複葉機の上へと一度すり抜けた]