お前が痛みも感じないと言うなら、何も言わんが、どうやら普通に傷は痛むようだからな。
[ 惚けた声に、やはり自覚が無いかと、少々呆れつつ、しかし表情は変えずに淡々と言葉を繋ぐ ]
先刻は、むしろ痛みよりも戦いの高揚の方が強かったろうから、それも否やは言わんが、お前のその様子では、常日頃似たようなものだろう?
例え意識せずとも、痛みが為すべき判断を狂わせることもある。
この先を同行するなら、僅かな間とはいえお前も俺の同盟者といっていい。叶う限り自重しろ。
[ 人外、と認識する筈の相手に、相変わらずの尊大な口調で告げる...のは、相当に微妙ながら、忠告というか、要請...というか...であった* ]